人気ブログランキング | 話題のタグを見る
大盛況!釜山国際映画祭ワールドプレミア記者会見の模様
10月14日、日本での公開に先駆け第14回釜山国際映画祭で本作のワールドプレミア上映と
、主演の藤原竜也さん、行定勲監督、原作者の吉田修一さんによる
記者会見&トークショー&舞台挨拶を行いました。
大盛況!釜山国際映画祭ワールドプレミア記者会見の模様_a0153816_10223970.jpg

主演作『デスノート』シリーズが韓国でも大ヒットを記録し、日韓で圧倒的な支持を得ている
藤原竜也さん。最新刊「横道世之介」は日韓同時発売、ほとんどの著書が韓国で翻訳されており、
サイン会を開かれるほど人気のある原作者・吉田修一さん。
さらに『世界の中心で愛をさけぶ』(04)が韓国で大ヒット後リメイクされ、
『ひまわり』(00)では、釜山国際映画祭・批評家連盟賞を受賞した、同映画祭の常連である行定勲監督。
韓国でも特に知名度の高い3人がタッグを組んだ本作は、韓国でも期待度が高く、
釜山国際映画祭では大きな注目を集めました。
ワールドプレミアは計3回の上映が即完売となり、14日の記者会見場には、
朝早くから韓国、日本のマスコミ、ファンが大勢集まり、
終了時間ギリギリまで質問が飛び交う大盛況の幕開けとなりました!
公式HPでは記者会見の模様をレポートいたします。ぜひご覧ください!

********************************************
大盛況!釜山国際映画祭ワールドプレミア記者会見の模様_a0153816_10234033.jpg

行定監督:釜山映画祭は6回目ですが、年々盛り上がりを見せる釜山映画祭に
圧倒されています。
藤原竜也さん:昨日の夜は、映画祭のパーティーに招かれ、
“バクダン”(焼酎をビールで割ったお酒)をたくさん飲ませて頂きました(笑)
日本で非常に大変な思いをして出来た作品なので、上映出来てうれしいです。
吉田修一さん:『パレード』のワールドプレミアが大好きな釜山で行われることが、
とてもうれしいです。

Q&A
Q:吉田さんは、ご自身でも短編を撮られていますが、今回は原作以外の関わりは
ありましたか?
吉田さん
:行定監督をとても信頼しているので、今回は原作を渡しただけです。
ただただ出来上がりを楽しみにしてました。
行定監督:吉田さんは懐深く、何の注文もなく原作を預けてくれました。
だから余計に怖かったです。 吉田さんの言葉でおぼえているのは、原作
を読んでテーマを抽出するのが監督の仕事、という言葉。
ある意味吉田さんからの挑戦状だったと思います。
吉田さんの世界をどう伝えるか、また自分の世界とどう融合させていくかが課題
でしたが、完成版をみて吉田さんに満足してもらえてよかったです。

Q:撮影中大変だったことを教えてください。
藤原さん
:行定監督は、自分やスタッフが納得するまで1カットも決して妥協しない
方です。以前から行定監督と仕事がしたかったので、光栄でした。
一瞬たりとも気を抜かない監督についていけました。キャストのみんなも大変だったと思います。
混沌としたこの世の中が、この作品を引き寄せたんだと思っています。
行定監督:藤原君との仕事は初めてでしたが、身体力、演技力がとても優れた俳優です。
しかし今回は、そのほとんどを抑圧したので、藤原君は大変だったと思います。
映画を見て頂ければわかると思いますが、その抑制した演技で、
なんともない青年を演じることにより、効果的なラストシーンが出来上がりました。

Q:キャスティングについて教えて下さい。
行定監督
:理想的なバラバラなキャスティングが出来ました。
今の日本を代表する若手が集結しています。

Q:好きな韓国映画や、仕事をしてみたい韓国の俳優はいますか?
藤原さん
:『オールド・ボーイ』が好きで、主演のチェ・ミンシクさんが大好きです。
行定監督:ソン・ガンホさんです。あの生命力は他に類をみません。
世界中探してもいないと思います。他にも沢山好きな俳優さんがいます。
いつか韓国で映画を撮りたいです。

Q:吉田さんのたくさんある原作の中で、なぜ「パレード」を映画化しようと思ったのですか?
行定監督
:吉田さんとは8年の付き合いになります。「熱帯魚」を映画化したいと思いそこで知り合いました。
同じ九州出身で、同じタイミングで上京し、同時代を生きている。
東京のとらえかた、皮膚感が共通していたのが「パレード」でした。

Q:ご自身の著書で映画化したい作品は?
吉田さん
:行定監督が撮ってくれるなら、「熱帯魚」をぜひ映画化してほしいです。

最後に一言
行定監督
:ワールドプレミアという初めての上映が釜山であったことをとても光栄に思います。
     「パレード」はある意味意外性があり、自分の中にひっそりとある闇を感じられる
     映画です。一見、青春映画に見えますが、僕は恐怖の映画だと思っているます。
     その恐さが何かをスクリーンで確認してください。
藤原さん:日本で撮ったものが韓国で上映されてとても光栄です。
     みなさん宣伝よろしくお願いします!
吉田さん:原作で描きたかったものを、驚くほど的確に描いてくれました。
     演者の品格、色気がすごくうまく表現出来ている作品だと思います。
********************************************
by parade-movie | 2009-10-15 11:20 | NEWS
<< 特別鑑賞券絶賛発売中! >>



都会の片隅、ルームシェアをしている4人。穏やかな日々に、突然現れた1人の青年。同じ町では、連続暴行事件が起きている… そして、彼らの生活はゆっくりと歪みはじめるー。
by parade-movie